どれだけ言葉を探しても
見つからない感情があると知る
ありふれた表現しか出てこない
そんな自分が嫌になる
どうすれば伝わるのかな
枕に相談するけれど
解が出る前に朝が来る
寝ても覚めてもあなただけ
なんて乙女心は忘れたの
いつだって自分のことばかり
それが本当のわたしみたい
素直になれなかったのは
大人になったからなのか
声になり損ねた言葉が宙に舞う
いま以上近づきたいと願うのに
これ以上離れたくないが邪魔をする
明日こそはと思うだけ
一度も今日に来ないまま
桜の季節が過ぎていく