さて、ということでね、今週は雨降りが多いみたいですが、明るく元気にいきましょう!
今日はね、働く人にとっての至上命題、「売り上げ」についてのお話です。
働き始めると、ほとんどの人は売り上げを気にかけるようになりますよね。
僕もそうでした。
この数字を増やすには、まず、これがあれで、あれがこれで。。。
数字とにらめっこする日々が続くと、何のために働いているのかわからなくなる瞬間があるんですよね。
原因に見当がつく場合もあれば、つかない場合もあるし、そもそも原因なんて一つじゃないし。
どうしたらいいのか、途方に暮れてしまうこともあるわけで。
そんなとき、少し立ち止まって考えてみてください。
何かうまい仕掛けはないもんかな?と。
この記事がそのヒントになれば嬉しい限りです。
松村 真宏:大阪大学大学院経済学研究科准教授
toyokeizai.net世の中にはいろいろな研究があるもんですね。
行動を誘う仕掛けとは
アメリカやカナダに展開しているスーパーマーケットの話。スーパーのカゴの底に肉や野菜、フルーツを置く場所をテープを貼って区切る。それだけで、野菜やフルーツの購入が増えたという報告があるんですね。これは視覚的に野菜やフルーツを買っていないことに意識が向いた結果なわけです。
また、アメリカのダンキンドーナツでは、警官に無料かもしくは格安でコーヒーを提供したそうです。すると、どうなるか。警官が立ち寄る回数が増える。そうすると治安が良くなる。そしたらお客さんも安心して行くことができるわけです。
無理に何かをするのではなく、ちょとした仕掛けをするだけで、お店側とお客様側の双方が満足する結果が得られる。これはとても興味深いと思いませんか。
「誰も損しない」ことが重要
この記事の中では、仕掛けの定義を以下の3つの要件でまとめています。
1.公平性(Fairness)
2.誘引性(Attractiveness)
3.目的の二重性(Duality of purpose)
詳しくは記事をご覧いただければ書いてありますが、要するに「誰も損しない」ことが重要なわけです。
特におもしろいと思ったのが、3つ目の「目的の二重性」です。売る側と買う側、当然その目的は違うわけですよね。そこをどう組み合わせるのか。ここが仕掛けどころなんでしょうね。
片方が得をして、片方が損をする。それではいずれ成り立たなくなってしまうもんです。
近江商人ではないですが、三方良し(売り手良し、買い手良し、世間良し)の精神を大切にしたいですね。
最後に・・・
働いていれば数字は切っても切れないもの。その数字と喧嘩せず、仲良くなるには「今」だけじゃなくて、「この先」を一緒に見ることやと思うんですね。
何をそんな悠長な、と思うかもしれませんが、そもそもね、そんなすぐに特効薬のように効く方策なんてないわけですよ。そしたら、何が大事がというと、まずは「観察」することです。
数字には必ず意味があるもんです。その意味を考える。原因と結果は必ずセット。この意識は重要なわけで。
数ある事例を色んな角度から観察する。そうすると、その数字が持つ背景が見えてきます。
それが見えたら、あとはどういう仕掛けをするか。私利私欲はダメですよ。誰も泣きを見ないようにするにはどうすればいいか。つまり、みんながハッピーになれるように。ここがポイント。
あなたが数字と仲良くなり、楽しんで仕事ができますように。
それではこの辺で。